「まいどおおきに!」「おおきに!」京都のいろんなお店を後にする時に、 店員さんからそんな声をかけられることがあると思います。舞妓さんの決まり文句としても有名な代表的な京都弁です。
さて、この「おおきに」という言葉ですが、主に感謝の意を伝える言葉として使われることが一般的なのですが、実は「おおきに」という言葉は副詞で、「非常に」「大いに」といった量を表す意味でしかないようです。本来「おおきに」の後には、何かしら意味が付随して、はじめて意味のある文章が成立します。「おおきにありがとう」「おおきにうれしい」といった感じですね。
しかし、全てを語られない中で意図を読み取ることを求められる京都では、「おおきに」の後に何か付随して表示されることはありません。なので、場合によっては「おおきに」+「嫌い」。「おおきに」+「怒っている」。なんていうネガティブな意味が実は含まれていることだってあるかもしれません。少し、怖いですね。
でも、ご安心ください。京都の店舗やホテルで使われる「おおきに」の大半は「よく来て下しました」という感謝の意味で使われていますよ。