京都の町中に住んでいるとなかなか足がのびないエリア(偏見)に大好きな場所がありまして、
なんせ「離宮」といいますし、まぁまぁ中心部からは離れます。
桂離宮はどこを切り取っても絵になる、デザイン的に計算しつくされた建築と庭園です。
和風建築ですがモダンさもあり、細かいところが絶妙に洒落てます。
キュンポイント目白押しです。
昭和50年代に大修理がおこなわれ、またしばらくその美しさを拝めるのは本当にありがたいことです。
この大修理プロジェクトについては、たま靑でマンガをお読みください。
読んでから実際に訪れると感動もひとしお。
見学したあとは、たま靑で写真集を広げておさらいしてください。
また違う感動が待っています。
一方、桂と真逆の方角にもう一つ離宮がありまして、
名前は「修学院離宮。」
こちらもアクセスはイマイチですが、地形を実にうまく利用してつくられた壮大な山荘は、行くたびに心洗われます。
敷地内に田畑があるのも珍しいですね。
こちらの離宮を建設された後水尾天皇は、人々が農作業をする風景も自然の風景の一部として愛でたそうです。
いまでも近隣の農家さんなどがお米や野菜作りをしておられます。
松並木の御馬車道を歩きながら、両サイドに広がる棚田の稲の様子に四季の移り変わりを感じます。
はぁ~、キュン通り越してため息。。。
それぞれに見どころはたくさんあります。
お寺や神社とはちがいますし、宗教色がほとんどないんですね。
宮内庁のかたがガイドにつきます。
ガイドさんによって得られる情報も異なるので、季節、時間を変えて数回訪れることを強くおススメします。
それと、、、自由に散策できません。 グループごとのツアーです。
協調性が要求されます。
ガイドツアーの最後尾でのんびり写真を撮っていると皇宮警察のかたの無言の圧を感じます。
この方たちには、各見どころでのガイドのかたの説明が終わったら参観者の移動を促し、
彼らが勝手に逆戻りできないようにするという重大ミッションがあるので、
心ゆくまで写真を撮るなんてことはよっぽどメンタル強いか、空気読めない人でないと無理です。
結果、やはり数回通うことになります。
でも、その価値はあります。
2つの離宮に共通している装飾が、ブルーの市松模様。
桂では正方形の市松、修学院ではダイヤモンド型にしてあります。
このセンス、惚れ惚れします。