お寿司もいろいろ 1/3

京都を訪れている方に「お寿司屋さんを予約してほしい」と言われるとちょっと困ります。
特に海外からのかたですね。だいたい江戸前寿司を希望されます。
海のない京都市ですけど、お店はもちろんありますよ。
ただ、ちょっといいお店を予約してさしあげたいと思うと、当日予約とるのが難しい、“とてもいいお店”が多いように思います。
なので、できれば新鮮な魚介たっぷり江戸前寿司を東京や海に近い街で、京都では京寿司をぜひ召し上がって欲しいですね。

京寿司ってどんなもんでしょう?
京都の土地の性質にあわせて発展した食文化です。
鱧の押し寿司、鯖寿司、太巻き、冬は蒸寿司なんかもありますね。 
車がなかった時代、京都は海から遠かったですし、ほとんどは火を通した具材でつくってあります。
生ものはマグロやイカ、昆布締めした白身魚くらいでしょうか。
市松模様の箱寿司なんてかわいいですよ。

老舗はいづう、いづ重、末廣、ひさごさんなどでしょうか。
うちの近所はいづ源さんです。
いずれも京寿司のれん会の加盟店です。

鯖寿司はとくに有名です。葵祭と鯖寿司はワンセット。
あと、塩でしめたサバを日本海から京都まで運んだ、鯖街道というのをご存じでしょうか?
バッテラとも言いますね。ん?言う?
そんな話もつづきます。

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