私の会社は横は錦小路通り沿いのビルにあります。

京都でも有名な商店街、京の台所”錦市場”がある「錦小路通り」です。

さて、この錦小路通り、なぜ「錦」などという立派な名称がつけられたのでしょうか?(錦= 種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の総称で美しいもの、りっぱなものを例えなどに使われる語です)前々から気になっていたので、少し調べてみました。

錦小路通りは平安時代には既に存在していた古い通りで、当時馬具などを販売していた店があったこともあり、具足小路(ぐそくこうじ)と言われていたそうです。具足(ぐそく)がなまって糞(くそ)小路などとも呼ばれていた説もあるようで、それはあまりも酷いということで、平安時代の後冷泉天皇が、四条通りを挟んだ南側にある綾小路の名前の対比として、錦小路と改められたそうです。(綾錦=美しい衣服や紅葉などの例えなどに使われる語)糞から錦へのジャンプアップ!すごいですね。

ところで、この錦小路通りですが、お昼は食の市場の観光地として有名ですが、シャッターが締まった夜もちょっとした見所になっています。錦市場の各店鋪のシャッターには江戸時代中期の人気絵師、伊藤若冲の作品が描かれており、様々な作品を楽しむことができます。伊藤若冲は錦市場の青物問屋の長男として生まれたそうで、市場の窮地も救ったりと錦市場と縁の深い人物だったそうです。日中はもちろんですが、人が少なくなった夜にも是非錦市場に足を運んでみてはどうでしょうか?

Share

Related article