東本願寺の猫
東本願寺は京都駅に着いて一番最初に見えるお寺のひとつです。
世界最大級の木造建築というだけのことはあり、大変に見ごたえがあります。
大きすぎて、写真に納まりきりません。
周囲を囲むお堀には、初夏には蓮の花が咲き、鷺や鯉たちがのんびり暮らしていますが、
夕方になると北側の門の前に猫さんの姿もみられます。
こちらの猫さんたちは、その風貌もワイルド系で、猫可愛がりされている猫のそれとはかけ離れていますが、
なぜが人を惹きつけるのです。
神道においてはキツネや犬などがよく神様の使いとされていますが、
この猫さんたちはそれこそ、神様の化身ではなかろうかと、時々思ってしまいます。
前を通るといつも誰かが傍に座り込んで一緒にまどろんだり、ごはんを与えたりしています。
彼らとご飯を与えるひとはまるで托鉢僧と彼らに施しを与える信者のようです。
当の猫さんたちは、ごはんは戴くものの、媚びたりしない様子で、
つかず離れずの絶妙な距離感を保っているのですが。
実際のところは、神のみぞ知るです。