タタミは今日、世界共通語になっている日本の伝統的な床材です。
最近は和室がない住宅も多いので、日本人にとっても時々藺草の香りを嗅いでゴロンとすると、ちょっぴり非日常、でもなんだか懐かしいような気持ちにもなるので不思議です。
.
.

畳には大きく3つのサイズ展開があり、大きめなのが京間といわれるもの。 
京都を中心に関西エリアではスタンダードのサイズです。
畳のサイズなんて気にしたこともなかったので、おどろきです。
.
.
お城、寺院、旅館などで畳を目にする際、畳べりに注目してみても面白いかもしれません。
畳縁とは、畳の長い方の2辺をそれぞれ覆って始末している布のことです。
これは装飾も兼ねているのですが、昔は身分によって畳縁に使用できる素材、色、模様が決まっていました。つまり、煌びやかな畳縁を使っているほど家主の身分が高いということです。
今となっては勿論、色も柄も選び放題、水玉模様やフラワープリントまでなんでもあり…
.
.

ちなみに、昔から畳縁を踏むのはよろしくないとされていますので、気を付けたいところです。
所説あるようですが、

・畳縁には昔、家紋を織り込む習慣もあったので、畳縁を踏むのはご先祖さまの顔をふむようで失礼。

・畳縁には、身分の高い人と庶民、家主と客を分ける結界の意味があるので、畳縁を踏むのはその結界を壊し、パーソナルスペースを崩してしまうから。

というのが主な理由の様です。

子供のころからの習慣で、なんとなく踏まないようにしていましたけど、こんな意味があったんですね。

格差と隔たりを感じます。泣

Share

Related article